ベトナム航空、ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ線を12月24日から運航開始

ベトナム航空、ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ線を12月24日から運航開始

ベトナム国営航空会社のベトナム航空(Vietnam Airlines)は、ホーチミン市と北西部ディエンビエン省、首都ハノイを結ぶ新たな国内線ルートを開設します。2025年12月24日から「ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ」線を週2往復で運航し、地域の交通アクセス向上と経済・社会の発展につなげる方針です。

12月2日、ベトナム航空は公文書(番号2174/TCTHK-KHPT)を通じて、ディエンビエン省人民委員会に新路線の運航計画を正式に通知しました。文書では、ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ線を2025年12月24日から運航開始すること、機材としてエアバスA321型機を使用することなどが示されています。

新路線は、毎週月曜日と水曜日に運航される予定です。ホーチミン市-ディエンビエン区間の便名は「VN1160」で、ホーチミン市を午前9時35分に出発し、ディエンビエンには午前11時55分に到着する計画です。続くディエンビエン-ハノイ区間の便名は「VN7805」で、ディエンビエンを午前11時30分に出発し、ハノイには午後1時25分に到着する見込みとされています。

ベトナム航空は、新路線の運航を安定的かつ効果的に行うためには、地方政府との連携が不可欠だとしています。ディエンビエン省人民委員会に対しては、各行政機関や住民、企業に向けた広報・プロモーション活動への協力を要請するとともに、同社がディエンビエンへの路線を継続的に運航できるよう、制度面での支援を求めています。

あわせて、空港インフラや地上設備、燃料供給体制などの面でも最大限のサポートを受けたい考えを示しています。ベトナム航空は、ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ線の運航を通じて、ディエンビエン省の経済成長や観光振興、域内連結の強化に貢献したいとしています。

ディエンビエン路線をめぐっては、これまで格安航空会社ベトジェットエア(Vietjet Air)がホーチミン市-ディエンビエン間の運航を担ってきました。しかし、2025年2月1日付で、ベトジェットエアのディエンビエン担当者が関係機関に対し、2月12日からホーチミン市-ディエンビエン間の運航を一時停止すると通知していました。

その後、2月5日にディエンビエン省指導部とベトジェットエアの経営陣が協議を行い、ホーチミン市-ディエンビエン-ハノイという経路で、火曜・木曜・土曜の週3便を継続運航することでいったん合意しました。しかし、短期間の運航を経たのち、採算性の問題から、ベトジェットエアはディエンビエン発着の全路線を正式に運休する決定を発表しています。

今回、ベトナム航空がホーチミン市-ディエンビエン-ハノイ線を新設することで、ディエンビエンとベトナム南部・北部の大都市圏を結ぶ空の足は再び確保される見通しです。地方と大都市を結ぶ航空ネットワークの強化が、今後の地域開発や観光市場の活性化につながるか注目されています。

※引用元:Bnews.vn(2025年12月3日)
※本記事は元情報を翻訳した内容であり、情報が変更される可能性があります。