ミス・ワールド・ベトナム(Miss World Vietnam)2025の予選審査が行われ、次のステージに進む50人の候補者が選ばれた。
その中で、大学の若手講師レ・ハー・チャンさん(25)は、端正な容姿だけでなく、学歴とキャリアの両面で注目を集めている。
学業と仕事で結果を出してきた25歳
レ・ハー・チャンさんは2000年生まれ。北中部タインホア省の出身で、現在はハノイ在住だ。
ハノイでは、大学講師として働きながら、さまざまな活動に取り組んでいる。
ハー・チャンさんは、国立経済大学(National Economics University=NEU)の卒業生で、在学中から成績優秀な学生として知られていた。
小学校から高校卒業まで12年連続で優等生として表彰され、高校(ダオ・ズイ・トゥ高校)では英語クラブの会長も務めた。
シンガポールのISCAで国際課外プログラムの修了証を取得するなど、学業と課外活動の両方で実績を積み重ねてきた。
大学では英語で行われる経営学(経営管理英語専攻)を学び、卒業後は英ロンドンでプロジェクト・リスク・ファイナンス分野の修士課程に進学。
修士号取得後にベトナムへ戻り、現在は政策・開発学院(Học viện Chính sách và Phát triển)の経済学部で、リスクマネジメントを担当する講師として教壇に立っている。
仕事は大学だけにとどまらない。
ハー・チャンさんは、ハノイで美容関連の事業を立ち上げた創業者でもあり、財務や宝石鑑定、皮膚学といった分野の資格も取得。
さらに、さまざまなボランティア・チャリティー活動にも積極的に参加しており、「多方面で活躍する独立した女性」を目指して自己研さんを続けている。
ミス・ワールド・ベトナムに挑戦した理由
ミス・ワールド・ベトナム2025の予選では、体型やバランスなどを確認する計測、キャットウォーク審査、審査員とのインタビューなどが行われた。
ハー・チャンさんは、丁寧な準備と落ち着いた受け答えが評価され、見事トップ50入りを果たした。
トップ50に選ばれた心境について、ハー・チャンさんは、
「今回の挑戦は、自分の中にある新しい価値を見つけたいという思いからでした。トップ50に入れたのは、これまでの努力の積み重ねの結果だと思います」と語る。
そのうえで、「今年の出場者は、誰もが美しく、多くの強みと実績を持っています。だからこそ、自分ももっと準備を重ね、決勝ラウンドに全力で向き合いたい」と意気込みを見せた。
ハー・チャンさんは、普段は自分に厳しいルールを課し、安全圏のなかで生きてきたと振り返る。
しかし、ミス・ワールド・ベトナムへの出場をきっかけに、「決められた枠から一歩外に出て、新しい経験や学びを取りにいきたい」という思いが強くなったという。
彼女は、これまでの人生で、プレッシャーや挫折、自分自身を疑ってしまう瞬間もあったと明かしたうえで、
「川がやがて海へと流れ出るように、自分も限界を破り、自分の力を信じて前に進みたい。
その姿を通じて、同じように悩んでいる人たちに、少しでも勇気を届けられたらうれしい」と語り、自分の挑戦を“周りへのメッセージ”にもしたいと話している。
トップ50入り後の抱負と今後のステージ
予選通過後、ミス・ワールド・ベトナム2025の候補者たちは、しばらく準備・トレーニング期間に入る。
今後は、特技を披露する「タレント審査」、ファッション性を競う「ファッション審査」、水着・ビーチウエアでの「ビューティー審査」など、複数のステージが予定されている。
ハー・チャンさんは、こうした次のラウンドに向け、すでに計画を立てて準備を進めているといい、
「25歳の自分にとって、この挑戦はきっと、とても美しい旅になると思います」と話し、学びと成長の機会として大会に臨む姿勢を強調した。
大学講師としての専門性、美容ビジネスの起業家としての顔、社会貢献活動への参加。
多彩なバックグラウンドを持つレ・ハー・チャンさんが、今後のステージでどのような魅力を見せるのか、ベトナム国内外の注目が集まりそうだ。
※引用元:Thanh Niên(2025年12月04日)
※本記事は元情報を翻訳した内容であり、情報が変更される可能性があります。
